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腸骨稜はズボンが引っ掛かる骨で、内腹斜筋・外腹斜筋・大腿筋膜張筋・中殿筋などの強い筋肉が付着しています。そのため、大きな力が働く場所です。
1)裂離骨折・骨端症
スポーツなどの激しい運動をする成長期(10代、中・高校生くらい)に多発します。この時期は腸骨稜に骨端線(成長軟骨)が残っていることが多く、完成された大人の骨と比べると力学的に弱いため傷害を起こしやすいのが特徴です。
急激に強い筋肉の牽引力が働いた場合を「裂離骨折」、比較的弱い筋肉の収縮力が繰り返し働いた場合を「骨端症」とよぶことが多いと思います。しかし、裂離骨折と骨端症との区別は明確でないことが多いため、ここでは2つを区別せず記載します。
2)腸骨稜の打撲を別名「ヒップポインター」と呼びます。
1)裂離骨折・骨端症
「内腹斜筋・外腹斜筋・大腿筋膜張筋・中殿筋」などの収縮・牽引によって発生します。体を捻る動作の多いスポーツ・動作(ダンス、野球のスイングなど)によく起こります。
2)ヒップポインター(腸骨稜の打撲)
コンタクトスポーツ(アメリカンフットボール、ラクビーなど)、側方への打撲や転倒(スキーなど)などがあります。
1)裂離骨折・骨端症
体を捻る・曲げると痛む、脚を挙げると痛むなどがあります。受傷直後は激痛を訴えることもありますが、休息や時間が経過するとあまり痛くなくなることも珍しくありません。
2)ヒップポインター(腸骨稜の打撲)
受傷直後は痛みが少なく、「数時間後あるいは翌日」に歩けないほどの激痛になることがあります。
X線・CT・MRI・シンチグラフィー検査などがありますが、どの患者さんにもこれらの検査すべてが必要なわけではありません。当院では、必要に応じてほかの医療機関とも連携しながら検査を行っています。
また、X線検査では異常を明確に写すことができないことも多くあり、問診・症状・臨床所見などが重要で、骨折・骨端症が疑われる場合は同じような処置が必要になります。
1)裂離骨折・骨端症
ほとんどは保存治療(手術治療以外)が行われます。
当院では、初期は安静(スポーツ禁止)が必要で、無理なストレッチや運動は極力避けていただくようにし、具体的な日常の使い方も指導しています。その上で、患部の固定・骨癒合の促進・筋肉の緊張緩和・痛みの軽減などを目的に、テーピング、アイシング(冷却)、低周波治療、温熱療法、マッサージなどを行っています。
次に骨癒合や症状の状況に応じて、ストレッチング、筋力増強訓練などを加えて行っています。
2)ヒップポインター(腸骨稜の打撲)
当院では、初期は安静(スポーツ禁止)が重要ですから、安静とアイシング(冷却)を併せて指導しています(受傷直後に症状が軽くても軽視してはいけません)。その上で、内出血や筋肉の損傷の治療・痛みの軽減・血流の改善などを目的に、テーピング、低周波治療、アイシング(冷却)などを行っています。痛みなどの急性の症状が軽減すると、急性期の治療に加えて温熱療法・運動療法・ストレッチング・マッサージなどを行っています。また、予防としてプロテクターやヒップパッドの装着が有効です。