上・下前腸骨棘には「縫工筋・大腿筋膜張筋」、下前腸骨棘には「大腿直筋」という筋肉が付着していて、大きな力が働く場所です。
スポーツなどの激しい運動をする成長期(10代、中・高校生くらい)の男子に多発します。この時期は上・下前腸骨棘に骨端線(成長軟骨)が残っていることが多く、完成された大人の骨と比べると力学的に弱いため傷害を起こしやすいのが特徴です。
急激に強い筋肉の牽引力が働いた場合を「裂離骨折」、比較的弱い筋肉の収縮力が繰り返し働いた場合を「骨端症」とよぶことが多いと思います。しかし、裂離骨折と骨端症との区別は明確でないことが多いため、ここでは2つを区別せず記載します。





「縫工筋・大腿筋膜張筋・大腿直筋」の収縮・牽引によって発生します。
上前腸骨棘裂離骨折は、陸上・野球・サッカーなどで「走る(特に短距離、ダッシュ)」ことで起こることが多く、下前腸骨棘裂離骨折は、サッカーの「キック動作」で起こることが最も多いです。





歩行痛をはじめ、股関節伸展(伸ばす))や外旋(外に捻る)の動作で特に痛みが増強します。
受傷直後は激痛を訴えることもありますが、休息や時間が経過するとあまり痛くなくなることも珍しくありません。





X線・CT・MRI・シンチグラフィー検査などがありますが、どの患者さんにもこれらの検査すべてが必要なわけではありません。
当院では、必要に応じてほかの医療機関とも連携しながら検査を行っています。
また、X線検査では異常を明確に写すことができないことも多くあり、問診・症状・臨床所見などが重要で、骨折・骨端症が疑われる場合は同じような処置が必要になります。





ほとんどは保存治療(手術治療以外)が行われ、手術治療はまれです。
当院では、初期は安静(スポーツ禁止)が必要で、無理なストレッチや運動は極力避けていただくようにし、具体的な日常の使い方も指導しています。その上で、患部の固定・骨癒合の促進・筋肉の緊張緩和・痛みの軽減などを目的に、テーピング、松葉杖による免荷、アイシング(冷却)、低周波治療、温熱療法、マッサージなどを行っています。
次に、骨癒合や症状の状況に応じて、ストレッチング、筋力増強訓練などを加えて行っています。
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