母指CM関節は母指の付け根にあり、母指の
つまみ動作の大部分がこの関節で行われ、とても負担のかかる関節であるといえます。そのため、
変形や痛みなどをよく起こします。
手指をよく使う
中高年の女性に多く、両側に発生することも稀ではありません。
靭帯損傷、手指の使いすぎ、加齢的変化、母指CM関節脱臼など。
母指の付け根の痛み、物をつまむ際の痛み、母指が開きにくい、腫張(はれ)、母指の付け根が飛び出しているなどがあります。
一方で、変形があっても痛みなどを訴えない場合も多くあります。
保存治療(手術以外)と手術治療があり、保存治療が基本になります。
保存治療は、手指を使う作業や動作を制限・休止することが原則ですが、さまざまなことから作業や動作を継続しなければならない人もあり、当院ではそういった個人の特性に合わせて治療の方針を立てて行っています。その上で、
患部の固定・消炎鎮痛などを目的に、
装具・副子・サポーター・包帯・テーピング固定、アイシング(冷却)、低周波治療、温熱療法、マッサージ、はり灸治療などを行っています。
手術治療は、年齢・職業・活動性・趣味・生活環境などを検討した上で選択しなければならないこともあり、必要に応じて専門医をご紹介しております。