手を使うス(
テニス・ゴルフ・野球など)をする人や、日常生活や仕事で
手をよく使う中高年の人に多く発生します(幅広い年代に起こります)。
1)「上腕骨外側上顆(肘の外側)」には、“前腕の伸筋腱(手首や指を伸ばす働きをします)”が付着し、この部分で炎症・部分断裂などを起こしたものを別名
「(バックハンド)テニス肘」と呼びます。
2)「上腕骨内側上顆(肘の内側)」には、“前腕の屈筋腱(手首や指を曲げる働きをします)”が付着し、この部分で炎症・部分断裂などを起こしたものを別名
「(フォアハンド)テニス肘」「ゴルフ肘」「野球肘(内側型)」と呼びます。
スポーツ・日常生活・仕事などによる、
オーバーユース(使い過ぎ)で発生することが最も多く、前腕の伸筋腱や屈筋腱の付着部で炎症・部分断裂などを起こすと考えられています。
スポーツや作業時の痛み、腫張(はれ)、圧痛(押すと痛む)、手に力が入りにくいなど。
X線検査では骨に異常を認めず、問診・臨床所見が重要です。当院では、問診・臨床検査を行った上で
超音波エコーで患部の観察を行っています。
保存治療(手術以外)がほとんどで、手術治療はまれです。
当院では、運動を制限・休止することが原則ですが、さまざまなことからスポーツ活動を継続しなければならない人もあり、個人の特性に合わせて治療の方針を立てて行っています。
筋肉や腱の
緊張緩和・痛みの軽減・血流の改善などを目的に
低周波治療・サポーター・装具固定・アイシング(冷却)・テーピング・温熱療法・ストレッチング・マッサージ・筋力増強訓練などを行っています。また、
はり灸治療も大変有効です。