
「首・肩がこる」という訴えで、患者さんがよくご来院されます。一口に「肩こり」といっても、これは病名ではありません。「首や肩の周りが痛い・つらい」などの症状を表現する総称です。
したがって、「肩こり」とはさまざまな疾患が含まれますが、その中でも「首・肩の周囲の筋肉の症状」を示すことが多いと思われます。(頚椎の変形・老化(頚椎症性変化)を基盤にすることもあります。)そのため、ここでは「首・肩の周囲の筋肉の症状」を「首・肩こり」として記載します。
※「ぎっくり腰」という言葉もよく使われますが、これも急性(急に起こった)の腰痛の総称で、病名ではありません。
一般的には、筋肉の
疲労、炎症、筋肉痛、血行障害、同じ姿勢を続ける、ストレス、なで肩、冷えなどが原因になります。最近では、パソコンなどの普及により、
「同じ姿勢や悪い姿勢を続ける」ことで発生することが多いように思われます。(中には内臓疾患、心臓病、高血圧、腫瘍などの基礎疾患がその背景に隠れていることもありますので、注意しなければなりません。)
首や肩がこる、痛む、つらい、動かすと痛い、頭痛といった症状が最も多くみられます。
また、
歯の咬み合わせ、眼の疲労感、めまい、耳鳴り、片頭痛といった症状を併せ持つこともあります。
当院では、
低周波治療・温熱療法・牽引療法・ストレッチング・筋力トレーニング・マッサージなどを行っています。また、
はり灸治療も大変有効です。
また、日常生活での動作・使い方も非常に大切で、治療だけではなくこういった面からのケアをしております。