鎖骨骨折は
小児から大人まで幅広い年代に起こり、比較的多く発生します。
鎖骨は骨の中でも
再生能力が旺盛で、ほとんどは
保存治療で良好な結果が期待できます。
自転車・オートバイ・交通事故・スノーボード・ラグビー・柔道・サッカーなどで、肩から転倒や転落をして発生することが多いです。
肩を動かすと痛む、鎖骨部の腫張(はれ)・変形など。
X線検査で骨折がないか確認されますが、小児や転位(骨のずれ)が少ないものなどでは骨折がX線検査では明確に分からないことがあります。
したがって、X線所見で骨折が明確でない場合でも、問診・症状・臨床所見などが重要で、骨折が疑われる場合は骨折に準じた同じような処置が必要になります。
当院では、上記のようなことを踏まえた上で、問診・症状・臨床所見などを重視し、さらに局部をクローズアップして観察できる
超音波エコーで経過観察等を行っています。
保存治療(手術以外)と手術治療がありますが、ほとんどは保存治療で良好な結果が期待できます。
当院では、
整復(骨のずれを直す)が必要な骨折は整復を行い、
患部の固定・骨癒合の促進・痛みの軽減などを目的に、
装具(バンド)・ギプス・包帯固定、アイシング(冷却)、低周波治療、温熱療法、マッサージなどを行っています。
次に、骨癒合や症状の状況に応じて、
関節可動域訓練、ストレッチング、筋力増強訓練などを加えて行っています。
手術治療は、神経や血管を損傷している場合や靭帯断裂を伴った外側部の骨折などで必要になることがあり、必要に応じて専門医をご紹介いたしております。