変形性関節症の中で最も多く、
女性に多く発症します。また、変形性膝関節症で問題になる
関節軟骨は、体重やジャンプなどで生じる衝撃を分散・吸収するクッションの役割をしています。
関節軟骨に“小さなキズが付く”“劣化する”といった
変性や摩耗などを起こして、関節の隙間が狭くなったり、骨の変形などが起こります。その結果、関節に炎症を起こして痛みが発生します。
膝の酷使(ス、労働など)、体重、下肢のアライメント(O脚、X脚、扁平足など)、筋力、
半月板損傷、
前十字靭帯損傷など、さまざまな要因が関与します。
歩行時の痛み、膝が曲がらない、伸びない、正座出来ない、立ち上がる際の痛み、階段昇降時の痛み、腫れ、関節水腫(水がたまる)など。
保存治療(手術以外)と手術治療とに分かれます。手術治療は、年齢・職業・活動性・趣味・生活環境などを検討した上で選択しなければならないこともあり、必要に応じて専門医をご紹介しております。
保存治療は、
「炎症を和らげ、痛みを少なくする(消炎鎮痛)」ことが重要です。また、
大腿四頭筋をはじめとした
筋力増強訓練、体重の減少、生活様式の改善なども大切です。
当院では、
患部の消炎鎮痛・筋力増強・筋肉の柔軟性の獲得などを目的に、
テーピング、装具・副子・サポーター固定、アイシング(冷却)、低周波治療、温熱療法、マッサージ、筋力増強訓練、ストレッチング、はり灸治療などを行っています。