交通事故やスポーツなどで不意に衝撃を受け、首が屈曲(前に倒す)・伸展(後ろに反らす)・側屈(横に倒す)あるいは回旋(ねじる)するなどを起こす際に発生します。
※「ムチウチ」という言葉の通り、衝撃を受けた際に鞭(ムチ)を振る動きのように、首が一瞬で激しく前後に振られて首の周囲の組織を損傷することが多いのです。
その中で、特に多くみられるのは筋肉・筋膜・靭帯などの軟部組織(骨を除いたもの)の損傷が主体となる「頚(首)部の捻挫」です。
さまざまな症状があり、首・肩こり感や痛み、首を動かすと痛む、頭痛、吐き気、知覚異常、シビレ、筋力低下、吐き気、めまい、耳鳴り、自律神経症状…など多岐にわたります。
また、外傷性の頚椎椎間板ヘルニアや頚髄損傷といったものを起こすこともあります。
当院では、急性期(初期)は頚(首)部の安静が第一ですから、症状が悪化するような運動や姿勢は極力避けていただくよう具体的な日常の使い方を指導しています。
また、痛みが強い場合はテーピングや頚椎カラー固定も行っています。
次に、ある程度痛みなどの症状が軽減して急性期を過ぎると、低周波治療・温熱療法・牽引療法・ストレッチング・マッサージなどを行っています。
また、この時期ははり灸治療も大変有効です。