転倒や転落で
「尻もち」をついて負傷することがほとんどです。
スでは、後方に転倒することが多い
「スノーボード」での発生が最近は増加しているように思われます。
「座ったとき」「仰向けから起き上がるとき」など、尾骨部が圧迫される際に痛みますが、歩行による痛みは少ないのが特徴です。また、排便時の痛みを伴うこともあります。
X線検査が行われますが、骨の転位(ずれ)が少ない場合や、肥満の人では、骨折や亜脱臼がはっきりと確認できないこともあります。そのため、問診や臨床所見が重要で、X線検査で骨折・亜脱臼が確認できない場合でも、骨折・亜脱臼が疑われる場合は同様の処置が必要になります。
一般に、骨の整復(ずれを直す)や固定といった処置をすることは少ないと思われます。
円坐 (中心部に穴のあいたドーナツ型のクッション)を使用するのも効果的で、こういった日常生活の使い方などの指導を行っています。
しかし、力学的に不安定・固定を行わないことなどにより、痛みが比較的長期化することが多いため(2〜3ヶ月あるいはそれ以上)、症状軽減の促進に当院では
テーピングによる固定を行っており効果的です。