子どもに起こる股関節の痛みです。
学童期の終了前後までみられますが、
4〜6歳くらいの
男子に多いです。
原因としていくつかの考え方があります。
“活発な男子”や
“激しい運動後”に起こることが多いため、捻挫などの「外傷」という考え方や、“風邪”をひいて数日後にみられることがあるため、「感染や免疫反応」という考え方などがあります。
痛くて歩けない、足を引きずる(跛行)、寝返りで痛む、股関節を捻ると痛む、股関節の運動制限、股関節・大腿・膝が痛いなど。
X線検査では骨に異常がほとんどなく、
問診や
臨床所見が重要です。
超音波エコー・MRI検査で関節液の貯留が確認できることもあります。
当院では、問診や臨床検査を十分に行って、超音波エコーにて関節液の貯留の有無などを確認しています。
歩けないほどの痛みを起こすことがあるため、御家族の方も大変心配されることがありますが、大抵は数日〜数週間で治癒しますので、ご安心ください。
当院では、
安静にしていただき、湿布などの
消炎鎮痛処置、テーピングなどを行っています。特に、テーピングは症状の軽減に効果的であることが多いです。